民事事件(詐欺、横領) その2

少し特殊な一般民事事件を報告します。

本件では、痴呆が進んだ老人の周囲にいた人物が、当該老人の資産を横領したり、(わけもわからないまま署名捺印させる等して)騙して売却させたりしていました。

当該老人の親族から本件相談を受けた際、弁護士が代理人対応すると弁護士報酬が発生するため、まずは弁護士を入れずに交渉してみてはどうかと伝えました。

その後、相手方が弁償に応じることになったものの、相手方が送ってきた合意書には不備が散見されました。
そこで、合意書の文書作成に関してのみ受任し、本件の事情を踏まえた書面を急ピッチで作成しました。

弁護士としての取り分(成功報酬)はありませんが、依頼者の手元に変えるお金が多くなることから、よい解決であったと思います。


弁護士 北野 岳志

2025年07月29日